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雨漏りブログ

2014年10月の投稿

デザイナー住宅の雨漏り発生比率

2014年10月08日

近年の戸建住宅は、デザイン性を重視した建物が多く見受けられます。住宅保証機構がまとめた保証事故の統計から、これまでの雨漏りの件数を拾い出して雨水の侵入個所を「屋根」と外壁や開口部といった「外壁側面」と分けて整理した結果、2007年以降は、屋根からの雨漏りよりも、外壁側面からの雨漏りの方が5倍近く増えていることが確認されています。外壁からの雨漏りの主な原因としては、外壁のひび割れ、開口部、配管や配線などの貫通部分、バルコニーなどが漏水原因となります。住宅側面に該当する部位での雨漏りトラブルの背景にはいくつかの理由があるようです。代表的な理由の一つとして、軒の出の長さや屋根の形状の違いによる雨掛かりが、雨漏り発生のリスクを高めているようです。特に軒の出が少ない家屋は、外壁側面の雨掛り量が多くなります。軒の出幅に関しては、60〜90cmが理想的な出幅となりますが、最近の建売り戸建住宅の軒の出幅は、15cmという家屋もよく見かけます。軒の出の長さだけでなく、屋根の形状や勾配の違いでも、雨掛りの多い個所や範囲は変わります。要するに、デザイン性の高い住宅は複雑な構成の屋根や下屋を設ける一方で、軒や庇を十分に確保しない住宅が雨漏りトラブルに関係してくるということです。外観を重視するあまりに、雨仕舞への配虚や防水施工の品質確保が十分でない場合は、後に雨水が侵入して雨漏りが発生します。これらのトラブルを回避するためにも、設計から施工を通じて、雨仕舞や施工の不具合などを未然に回避する警戒が必要です。

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