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ルーフィングとは?
雨漏りアドバイザー宇野:屋根材により、雨水が内部に入るのを防いでいると思っている方も多いですが、実はルーフィングによる2次防水が重要な役割を果たしています。
ルーフィングとは、屋根材(瓦・スレート・ガリバリウム鋼板など)と野地板(屋根の土台となる板)の間に敷くシート状の防水建材のことをいいます。
屋根材はあくまで1次防水で、屋根からの雨水浸入を確実に食い止める役割(2次防水)をしているのが、ルーフィングです。
ルーフィングには色々な種類があります。
アスファルトルーフィング
有機天然繊維を原料とした原紙にアスファルトを浸透・被覆して、裏表面に鉱物質粉末を付着させたもの。
ストレッチルーフィング
有機合成繊維を主原料とした不織布原反にJIS K 2207に規定する防水工事用アスファルトの3種または4種を含浸・被覆し、その表裏面に鉱物質粉末を付着させたもの。機械的性質・科学的性質および耐久性に優れていて、のびが大きく疲労に強いルーフィングです。下地とのなじみがよく、施工性がよいのが特徴です。
砂付ストレッチリーフィング
ストレッチルーフィングの表面の片側100mmを除いた残り1~3mm程度の砂粒を被覆させ、それ以外の表裏面に鉱物質粉末を付着させたもの。非歩行用屋根の露出防水におけるアスファルト防水層の最上層に用いられ、最近では支流になっています。
砂付あなあきルーフィング
防水下地の挙動による防水層の破断防止と、防水層のふくれ防止を目的とした絶縁工法用のルーフィングです。ルーフィングに直径30mm以下の穴を開けたもので、下地に敷き並べて置き、その上から溶融アスファルトでルーフィングを流し張りすると、穴から流れ込んだアスファルトによって下地が規則的な点貼りとなり、絶縁工法が簡単にできる材料です。
改質アスファルトルーフィングシート
ポリエステルやポリプロピレンなどの合成繊維の不織布の原反やプラスチックフィルムなどの原反に改質アスファルトを浸透、被覆させて、シート状に成型し、必要に応じて表面に鉱物質粒子、鉱物質粉末、金属箔、プラスチックフィルム、剥離紙を付着させたもの。耐候性、耐久性、温度特性、耐下地挙動性に優れています。
綱状アスファルトルーフィング
引張り、引裂きの強度が大きく、一般に原紙を基剤としたルーフィングに比べてなじみがよいので、立上り防水層の張りじまい、パイプ回りなどの増し張りに用いられています。
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