なぜ、雨漏りが原因でシロアリが発生することがあるのか?
雨漏りは、日常生活に被害が及ぶほかに、シロアリが発生する原因にもなります。雨漏りを発見した場合は、シロアリ発生を防ぐためにも早めの対処が必要です。
また、シロアリの影響によって、建物の強度が低下するので、災害時には倒壊の危険性もあります。シロアリを発見したら必ず専門業者に依頼をしましょう。
シロアリが発生する原因
シロアリ発生の原因は、約80%が雨漏りによるものと言われています。シロアリは湿った木材を好む習性を持っており、雨漏りによって濡れたり湿った木材に集まります。
特に床下などは、湿気が溜まりやすいのでシロアリが住み着きやすく、巣を作ることが多い場所です。シロアリは家の木材を食べるので、放っておくと建物の強度にも関わるほどの被害を受けることもあります。
2.シロアリによる被害
シロアリの被害を受けやすい場所には、大きく分けて3ヶ所あります。
床下や土台部分
一番多い被害は、やはり床下や土台などの木材です。床下はもちろん、家を支える柱も蝕んでいき、中には柱が一本無くなっていたということもあります。被害が広がっていくと、地震などで倒壊する恐れがあるので注意が必要です。
水回り
次に被害を受けやすいのが、トイレやキッチン、お風呂などの水回りです。木材だけではなく、水に濡れやすい場所にも注意が必要です。ドア枠や窓枠、床にも被害は及び、トイレの場合はタンク周りにもシロアリが発生します。
室内
床下や水回りと比べて頻度は少ないですが、玄関と洋室や和室などの室内も被害が発生します。玄関から室内に上がるときの段差部分や、洋室ではフローリング、和室では畳がシロアリの被害に合います。
室内でシロアリが発生している場合は、すでに家全体がシロアリの被害を受けている可能性があります。
シロアリが発生しているか確認する方法
シロアリが発生すると、建物に様々な変化が現れます。定期的に確認をして、シロアリによる被害を最小限に抑えましょう。
蟻道がある
蟻道とは、シロアリが土や排泄物などで作り出す道のことです。トンネルのようになっており、蟻道を通って建物内部に侵入します。
蟻道は様々なところで確認できますが、一般的には基礎部分の角に作られることが多いです。ほとんどの場合、見えない部分に作られるので注意して見る必要があります。
柱や壁を叩くと空洞音がする
通常の柱や壁を叩いた時の音は、低めで小さいですが、空洞ができている場合は、高音になり響きます。この音を「空洞音」と呼びます。
空洞音がする箇所は、シロアリが建物内部の柱や壁を食べている可能性があります。被害が大きいと、柱や壁を少し押しただけでへこんでしまったり、簡単に穴が開いてしまうこともあります。
見た目には変化は出ませんが、内部はシロアリによる被害を受けていることがあるので、柱や壁を叩いて状況を確認してみましょう。
羽アリが発生する
日本で発生するシロアリは主に「イエシロアリ」や「ヤマトシロアリ」と言われる種類で、これらのシロアリは5~7月頃に元からいた巣を離れ、新しい巣を作ります。そのときに、シロアリは羽アリとなって外に出てきます。
シロアリは基本的に地中から室内に侵入するので、初期段階で見つけるのは難しいですが、羽アリが発生するということは、すでに巣が作られている可能性が高いです。
床に木くずやフンがある
シロアリは木材を食べながら移動しているので、床に覚えのない木くずや虫のフンが落ちていることがあります。シロアリだけではなく、他の虫が原因の場合もあるので、発見したら業者に相談してみましょう。
日常生活での違和感
日常生活で違和感を感じたときも、シロアリの発生が疑われます。柱や床を食べられることが原因で建物が歪んでいき、ドアや雨戸がスムーズに開閉できなくなったり、床がやわらかくへこんでいるように感じられます。
シロアリ対策
シロアリ対策として、一番気を付けなければならないのが、雨漏りや水漏れです。シロアリの発生原因は、ほとんどが雨漏りによるものなので、雨漏りを発見したら早めの対処が必要です。
その他にも、シロアリは湿気のある場所を好むので、日頃から室内を換気をしたり、不用意に木材や紙類などを置かないようにしましょう。
万が一、シロアリが発生した場合や本格的に対策を考えている方は、シロアリ駆除の専門業者に依頼をしましょう。